◆ 高効率ヒートポンプエアコン
「寒冷地エアコン」とCMなどで紹介されている高性能なエアコンですが、実際どのようにして判断すれば良いのか?
「暖房能力÷消費電力=消費効率COP」の値で判断しましょう。
一般的に、「外気温7℃時」で各社カタログに表示しています。また、低温時の「外気温2℃時」も掲載されているので、とりあえずこの二つのCOPを計算してエアコン選びをしたいと思います。
◆ Panasonic Xシリーズ
フル暖エアコンのひとつ下のシリーズですが、スペックが良く「能代市」・「秋田市」・「八峰町」・「仙台市」などのⅢ地域では十分性能が出せる機種です。
・Panasonic Xシリーズ スペック表(.エクセルファイルxls)
暖房能力が高い「200V」機だが、「100V」機のCOPと差が大きく分かれてしまう。「100V」機の方が性能が高く、CS-283CX(10帖用)が一番低燃費で、CS-363CX(12帖用)、CS-403CX(14帖用)と暖房能力が大きくなるにつれて燃費が悪くなっている。
当社の40坪前後の建物に関しては、CS-283CX(10帖用)が一階と二階に一台ずつあれば、冷暖房がまかなえる程となっています。
◆ Panasonic フル暖エアコン
Panasonicの寒冷地エアコン「フル暖エアコン」は、「旧二ツ井町」・「北秋田市」・「青森市」などのⅡ地域でも十分性能が出せる機種です。
・Panasonic RXシリーズ スペック表(.エクセルファイルxls)
「フル暖エアコン」は非常に暖房能力があるので、主暖房としても活躍できるエアコンです。性能はCS-RX280C2(10帖用)がダントツにいいのでこれをお勧めしたい。エアコンの中でもイニシャルコストが高いですが、ランニングコストでまかなえると考えれば安いのかもしれません。
当社の40坪前後の建物に関しては、CS-RX280C2(10帖用)が一階と二階に一台ずつあれば、冷暖房がまかなえる程となっています。
◆ 「蓄熱式電気暖房機」から「エアコン暖房」への切り替え
「蓄熱式電気暖房機」を主暖房に使っているご家庭は、「エアコン暖房」に切り替えたほうが、電気代がお得になる可能性が高いです。特に7℃以上外気温がある場合は「エアコン暖房」をすると電気代が安い。
一軒で10kWほどの「蓄熱式電気暖房機」を付けていて、全館暖房をしているのであれば「エアコン暖房」をしたほうが間違いなく安くなるでしょう。
◆ 「エアコン暖房」と「ヒートポンプ式温水暖房」
どちらにもメリット、デメリットがあるのですが、個人的には「エアコン暖房」
「エアコン暖房」
温風なので、乾燥するのと体感温度が低く感じる。
ランニングコスト、イニシャルコスト共に「エアコン暖房」が安い。
複数台設置するので故障時の対応に困りにくい。
「ヒートポンプ式温水暖房」
床暖やパネル暖房の輻射熱なので、暖かく感じる。
イニシャルコストが「エアコン暖房」の3~5倍にも。。。
「不凍液」を使うということは、住宅内部に配管が張り巡らされるので、それなりの危険性を伴う。
暖房方法は「灯油」、「ガス」、「電気」、「薪・ペレット」、「地熱・太陽熱」など様々です。
設定温度も体感温度も人それぞれです。
ただ一つ住宅環境を考えれば「24時間暖房+全館暖房」は欠かせない。そのための「高気密高断熱住宅」を推奨していきたいと思います。